フラテイ前提テイト総受け(教会)です(^ω^)

×テイトSIDE×

「どうしてこうなった…」

朝、目が覚めて寝癖を治そうと鏡を見て気付いた。
俺の栗色の髪に、もさ…と生えた、これまた栗色の毛深い耳のようなもの。
一体何が遭ってこんな…フラウが喜びそうな如何にも萌え要素の塊が…
あ、今そこのお前…俺でも“萌え”とか知ってんだな、とか思っただろ?
…ミカゲみたいな奴とつるんでれば残念な事に身に付く知識だ。

「どうすんだよ、これ…」

ピコピコと動くそれは紛れもなく本物だ。
触ってみれば…体温までしっかりあった。

「フラウにバレる前に何とかしないと…!」
「朝から何をブツブツ言ってるんだ?」
「う″わぁ!!?は、ハクレン!!」

ぬぅっと後ろから出てくる。
まるで幽霊かと思ったぞ……;

「?…っ、テイト…それ…」
「!!!あ、いや…これは……」
「生えた、のか…?」
「は、ハクレ〜ン…」

理解してくれるのか…!
俺はハクレンの広い胸に飛び込む。
ハクレンは優しくそれを受け止めてくれた。

「凄いな…本当に生えてる…」
「っぁ///……っ!!?」
「テイト…?」

な、ななっ…!!///
なんだ、今の……!!耳を触られた、それがくすぐったくて…
変な声が出てしまった……///

「大丈夫か?」
「や、ぁん//ぁ、はく、んぅ///」

心配してくれるのは有り難い。でもでも…
とりあえず耳をこするのは止めてほしい。

「っん//あ、ぁん//やめぇ〜〜//」
「テイト…!!///」
「やぁっ!!///」

バッ。その手を振り払い、俺は部屋を飛び出した。
長い長い回廊を走り、俺は広い庭園に出た。
そこには、ラブラドールさんが大切に育てている植物が沢山育っていた。

「っ、はぁ、はぁ…ん…///」

さっき触れられた感触が体中を巡り、僅かに電流のようなものが流れる感覚を覚える。
次第にその痺れは熱となり、熱さに苦しくなって、俺は庭園の椅子に腰掛けた。

「っ、なんだよ…これぇ…///」
「テイト君?どうしたの?」
「っ!!ラブラドールさん…!!///」
「?…わ、それ………本当に効いたんだ…」
「うわぁん、見ないで下さいぃ〜……って、ん?」

効いた…?何が……?

「それ、僕が試作品に作った薬…フラウが作ってってしつこくて…まだ試作品だったのに、凄い効き目だね」
「………フラウ…?」
「ふふ、でも…本当によく似合ってる…可愛いね、テイト君」
「うぇっ!?//」

そ…っと頬を撫でられる。
その手は次第に下がり、首筋を撫でた。途端にくすぐったさに身をよじる。再び、体中に巡る電流を感じた。

「っぁ//」
「どうしたの?テイト君?…気持ち良さそうな顔して…」
「や、ぁ//くすぐ…んん…////」

なんだよ、これ…段々視界が狭まってくる。
眠いわけじゃないのに…意識が……

「ラブラドール」
「!カストル…ふふ、見て…可愛いでしょ?」
「おやおや…素敵な耳ですね……是非とも私も新しいシスター服の試着をして頂きたいと思ってまして…丁度良かったです、私の部屋まで一緒に行きませんか?」
「うん、いいよ♪テイト君が起きる前に、ね…」

×××

「ん、ここ、は……?」
「目が覚めたか?テイト」
「っ!!フラウ!!!お前……!!」
「おっと…」

目が覚めれば、隣にフラウが居た。
相も変わらず生えているはずの猫耳について怒ろうとした…が、それも叶わず。
何故なら、これまた何故か首に首輪と鎖が付いていたんだ。

「……どういうつもりだ、エロ司教…」
「似合ってんぜ?テイトv」
「返事になってねええええ!!!」

よく見たら着ていた服も可笑しいし!!
とりあえずやっとの事で一発ザイフォンを食らわせ、事情を聴いてやった。
耳についてはラブラドールさんが言った通りだ。服はカストルさんが…新しいシスター服の試着をと俺が気を失っていた内に着替えさせたらしい。
改めて服を見ると俺は引きつった。シスター服ってだけはあり、下はスカートだ。しかも短い。その裾や袖口にはこれでもか、というくらいにフリルやレースがあしらえてあった。胸元には教会のロザリオが付いた鎖が首から下げてある。しかも、裾を持ち上げてみれば、これは…ニーハイソックス?だっけ…が俺の脚を包んでいた。あろうことか…ご丁寧にガーターベルトとかいうヤツまで…!

「………」
「な、テイト…怒ってるよ、な…?」
「あぁ」
「………悪かったな、つい…調子に乗っちまった…すぐ着替えて来いよ」