07兄弟パロ

設定

テイト
3人兄弟の末っ子(三男)
末っ子なだけあって、二人の兄に愛されて育っている
高校1年生

ハクレン
二卵性の双子の兄(長男)
女性が大の苦手
両親が居ない中、唯一の母親的存在
テイトを目に入れても痛くない程に可愛いがっている
高校2年生

ミカゲ
二卵性の双子の弟(次男)
兎に角兄弟を大事に思っている
スキンシップがいちいち鬱陶しい
実は特殊性癖の持ち主だったりする
高校2年生

※テイト総受け

それでは……↓↓ 

フラウSIDE

驚愕した。
目の前には、後ろと前、両方を攻められ、涙を流す恋人の姿があった。
堪らず、夢中で駆け出し、殴り倒す。

男は勢い余って飛んだ。

「テイト!!!」
「フラウ先輩…っ」

テイトを振り返る。
後ろを攻めていた男にガッチリとホールドされていた。

「動くなよ…動いたらどうなるか分かってんだろ……?」

ぎゅっとテイト自身を握り込む。テイトの悲鳴が上がった。
フラウは悔しそうに奥歯を噛み締める。

「っ…目的はなんだ…?」
「フラウ先輩!テイト!!」

遅れてハクレンとミカゲが駆け込んできた。
男達を見ると、状況を理解する。
今にも襲いかかりそうな二人を、フラウは抑えた。

「目的?んなもんなぁ…お前を跪けたいんだよ」
「……そうすれば、テイトは返してくれるか?」

静かに、どすの効いた声が響く。
男達は下卑た笑いを発し、条件に頷いた。

「せんぱ…」
「テイト、待ってろ。ちゃんと兄貴達んとこ、帰してやるから」

不安でいっぱいのテイトに、フラウは笑いかける。
膝を着き、頭を下げた。途端に頭上に押しかかる圧力に、顔を歪める。
グイッと前髪が引き上げられた。

「先輩っ…」
「来るな!!」

駆け寄ろうとするミカゲに叫ぶ。
自分なんかより、テイトの方に行け、と。

「これぐらい、テイトが受けた屈辱に比べたら大したことねぇよ」
「うるせえよ!」

ドスッ
腹部を力強く蹴られる。
口内を鉄の味が満たした。
口の端から、血が伝っている。

「や、めろ…それ以上先輩を…」
「テイト…」

力なく微笑む。
そのまま意識が遠退いていくのを感じた。

????SIDE

フラウが倒れ、ゆっくりとテイトは立ち上がる。
その瞳は、未だ誰も見たことがない色をしていた。
緋色に、ギラギラと輝くそれは、テイトの口で、声で言葉を紡ぎ出す。

「我が主を冒涜した挙げ句、大切な存在を手に掛けようとした愚民共。それ相応の覚悟は出来ているだろうな?」

上から目線の物言いに、男達は青筋を浮かべる。
緋色の瞳は、無言で無残に散らかされた服を着ると、ギラリと睨んだ。
その口元は不気味に笑みをたたえている。

「地獄の最果てにまで案内してやろう」

そう口にした直後、男達はその場に倒れ伏した。

「………フラウ、すまないな」

小さく呟き、テイトの躯は崩れるようにフラウの傍に横たわる。

「なんだったんだ?今の…」
「まさか、な…」

ボソリ、と呟いたのはハクレンだった。
ミカゲに、二人はそのままにしておこう、とだけ言い、帰路を早足で辿る。
それから少しした後だ。テイトがいつもの翡翠の瞳を覚ましたのは……。

「あれは…ミカエル……?」



後書き

少し間が空いてしまった…

オマケにわけわからん状況に…

ミカエル様…出すつもりはなかったんだけどな……←

才能が欲しい…