その日の放課後__

「水季様、只今戻りました」
「優。いらっしゃい」
「こんにちは、水季さん♪」
「貴方は…柏木さんの…」
「弟の好春でーすっv」
「こら、柏木!!何て失礼なっ…」
「いいんですよ、優。優のお友達ですね…」

友達…
ううん、本当はそれ以上なんだけどね…!
敢えてその言葉を飲み込んだ。
それから水季さんに設楽は誕生日のお祝いの言葉を頂いていた。
本当は…僕が一番に言いたかったんだけど…
郷に着いても、色んな人におめでとうって言われてる。
その度に照れてはにかむ設楽。
あぁ、そんな顔…僕だけに見せてほしいのに…