01

父さんの仕事の転勤により、長く過ごした地元を離れ、遠き街•バルスブルグに越してきた。
そこの高校に俺、テイト=クラインは転入することになる。
そこは昨年まで女子校で、共学になったのはつい最近だという。
つまり、女子が多い。それは承知だった。
…が。

「じゃぁ、テイトの席はミカゲの隣ね」

担任だろう。
胸元を大きく開けたブラウスを着た、グラマーな女性教師、フラウが告げる。
教卓の前で俺は困惑した。
何故か?
クラスは見渡す限りの女子生徒で埋め尽くされていたからだ。
席に着いた途端、一人の女子生徒が声を掛けてくる。

「俺、ミカゲ。宜しくな!」
「あぁ、宜しく…っ!?//」

隣の席のミカゲだ。
フラウに負けず劣らずの体つきで、第2ボタンまで開けられたブラウスからは、フラウ同様溢れんばかりの胸が見え隠れしている。正直、目のやり場に困った。

「ミカゲ!いきなり転入生に馴れ馴れしくするなんて…本当に困った人ね!」

そう言う一人の女子生徒。一つに纏めて後ろに垂らしている、流れるような金髪は、金色の糸を思わせるようで。
俺でも分かる。美人だ、と。
背筋はピン、と伸ばしていて、少し残念な胸であるが、目を奪われる物がある。その、薄い紫色の瞳だ。
彼女はそれを細めて微笑む。

「ごめんなさい。この子、転入生が余程珍しかったみたいで…」
「あ、い、いえ…大丈夫です…///」
「私、ハクレン。このクラスの学級委員をしているんです。何か困ったことがあれば、遠慮しないでなんでも仰って下さいね」
「あ、ありがとう//」

元々、その目はツリ目で、キツい印象を持ったが、実際は真逆だったようで、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
それからというもの、何事もなかったかのように授業が行われ、無論、教科書なんかは持ち合わせていなく、ミカゲといった彼女に見せてもらった。
…時折胸元に目が行ってしまったのは男の性だ。
そして放課後、この高校は全寮制の為、俺は入居手続きをしに、寮の管理人であるラブラドール先生を訪ねた。

「キミが今日からここに住むテイト君だね?」
「は、はい」

ラブラドール先生はニッコリと笑う。その笑顔は邪険がなく、癒やされた。差し出されたお茶も、先生の手作りだという。

「美味しいですね」
「本当?嬉しいなぁ…ふふ、ありがとう」

そうしてまたニッコリと笑う。本当に温かい方だ。
その後、部屋を案内され、先生とは別れた。

「っと…失礼します」

ガチャリ。ドアノブを握ると既に先客が居たようで、鍵が掛かっていなかった。
物騒だ、と思いながらもドアを引いた。そこではあらぬ光景が広がっていた。

「………え?」
「………!!!?/////」

そこに居たのは確か、学級委員と言った子だった。俺に気を配ってくれていた、物静かな子で。俺も自然と目が追ってしまうくらいの彩色兼美な子で。
そんな彼女は、男である俺の目の前で、上は下着、下は今まさにスカートのホックを外し、ジッパーを下ろす所だった。

「っ、い……嫌あああああああああ!!!///////」
「ごめんなさい、ごめんなさいーーー!!」

その刹那、断末魔のような男の悲鳴が寮に響き渡った。

NEXT...
_______
後書き↓
お久しぶりです!設楽里依夢です!!
遂に久々のLONG SS更新!!
今回はテイト以外をみんな女体化してハーレム常態にしよう!!
と思い立って書きました!!
この話は案外かなーり前からあったんですが…
なかなか実現せずにお蔵入りになっていたんです…
現在、設楽は全力でスランプでして…;
漸く授業中にネタやら下書きやらを模索して…
このような形に。しかも、思い切り下書き無視してますよw(殴
済みません、小説の更新停滞してしまって…;
こ、これからは頑張りますっ…色々と書かなければ!!っていうCPが溜まってますので;
それでは今日はこの辺で!閲覧THANKS!