ハクレンHPB SS(ハクテイ)

  • ハクレンSIDE-

今日は、テイトの様子がおかしい。
あからさまにオレを避ける態度をとっている気がするんだが…

「テイト!」
「っ!よ、ようハクレン…ちょっとオレ、フラウに呼ばれてっから、またな!!」
「…受験生は常に行動を共にだn」
「ごめん、それどころじゃないから!!じゃな!」

……逃げるように駆けて行く。
テイトは日頃の特訓の成果か、物凄く足が速く、一瞬で見えなくなった。

「避けてる、よな…?」

オレ、何かしたか…?
廊下を一人、歩きながら考える。
思い当たることは特にないのだが…

「!もしや…」

夕べ、ミカゲ(ドラゴン)が煩くてテイトに黙らせろと口論になったから、とか?
いや、でもまさかいつまでも根に持つわけがないだろう…
いや、しかし……

「テイト…」

深く溜息をこぼす。
もし、このままテイトが口を利いてくれなかったら…
ダチ解消…なんてことになったら…
思わず涙が込み上げてくる。
とりあえず、だ。後で部屋に戻って来たらちゃんと謝ろう。
大人気なくてすまなかった、と。

〜〜〜〜〜〜
その夜

「テイト、は…戻ってないか…」

一日中、食事や掃除の時間等、それら以外は一切顔一つ見せなかった。
ここまで避けられるといよいよだ…

「…ん?」

かりかりかり…

「ブルピャー!」
「…ミカゲ?」

ドアの外で必死に開けてくれと言っているようだった。
オレが慌ててドアを開けてやると、ミカゲはいきなりオレの肩に飛び乗り、くわえて来たらしい手紙を押し付けた。
オレは手紙の封を切ると、中の一枚の紙に目を通した。
筆跡はテイトから。

“ハクレンへ
至急食堂に来てほしい。
テイト”

短い言葉に、何事だろうか。オレを呼び出す一言。
ミカゲを見ると早く!とでも言うかのように一鳴きした。
渋々と食堂へと走り出す。

〜〜〜〜

「はぁはぁ、つ、着いた…て、テイト…!!」
「Happy Birthday!ハクレン!!」

パン、パパン!!
ドアを開けた、と同時に鳴り響くクラッカーの音。
オレは驚いて見開いた。
目の前のテイトは驚いたのが嬉しかったのか、笑ってオレの手を握っている。

「ハクレン、今日誕生日だろ?オレ、どうしても祝いたくて…だから、おめでとう…」
「テイト…」

あぁ、そうか…別に嫌いで避けていたわけじゃなくて…
オレを喜ばせよとしてただけなんだ…
嬉しくなって、思わず笑みがこぼれる。

「ありがとう、テイト」
「!……うん」

テイトの話に寄ると、フラウ司教達やシスターも協力して企画してくれていたらしい。
オレはもう一度頭を下げ、お礼を言った。

〜〜〜〜〜

「ハクレン、ケーキ…旨いか?」
「ん?あぁ、旨い」
「良かった…オレが作ったんだ、実は…。フラウに教えてもらいながら」
「フラウ司教に?さすがだ…テイト、上達したな」
「!…ありがとう…」

はにかむように笑う。それがとても愛らしくて…オレは無意識に抱き寄せていた。

「ハ、ハクレン…?//」
「テイト、この後…いいか…?」
「っ////」
「嫌なら別に構わない。傷つけたくないしな…」

ふるふる。力無く首が揺れる。

「ぃ、よ…?//ハクレンなら、いいよ…///」
「!…テイト…」
「た、誕生日、おめでと///」
「あぁ…人生で一番幸せなプレゼントだ」

軽く触れるだけのキスをする。
パーティーが終わってからの、二人だけの誕生日は日付けが変わる12:00まで続いた…

END
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手ぬるいwww

ハクテイ難しいェ…(-_-;)
mj誰お前、ですね;
スランプ臭いぞ、これ…
甘い、かもだけど…
手ぬるい(←

ここまで閲覧ありがとうございました!!

ハクレンHAPPY BIRTHDAY!!