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7/7 今日は一段と教会内が賑わっていた。
「今日、何かあったか?ハクレン」
教会の一室で、テイトは戦友に問う。
ハクレンは、そんな事も知らないのか…と溜め息を吐いた。
「今日は東洋の国の伝統芸能である七夕だ」
テイトの問いに答える。
年に一度、織姫と彦星が天の川を渡って逢う事が許された日で、短冊に願い事を書いて笹に吊すと叶うとされていた。
それに肖り、教会内でも、孤児やシスター、参拝者も短冊を吊す為に賑やかに集まっていたのだ。
「へ〜…凄いな」
「テイトも書くか?幸い、オレ達の分…っと司教達から受け取っていたんだ」
「いいのか?」
ハクレンは、ふっ…と微笑した。
「あぁ、フラウ司教との事でも書いておくといい」
「なっ!!///」
なんで…と言いつつ、真っ赤になりながらも、テイトはハクレンから半ば強引に短冊を奪い取るとペンを片手に書いていく。
暫くして、書き終わるとハクレンを見上げた。
「か、書けたぞ!!////」
「よし、行くか」
場所も告げずに走り出す。
その後ろを慌ててテイトも追った。
2人が走り着いたのは、教会の噴水広場だった。
「凄い大きな笹だな…」
「だろ?そうだ、短冊は高い方が願いが届き易いと聞いた事があったな…テイト、オレが付けてやろう」
よこせ、と言わんばかりに手を出す。
テイトは低身長を馬鹿にされたと思い、真っ赤になってその手を払った。
「自分で…出来る!!」
高く跳躍し、笹のてっぺん辺りに素早く付ける。
着地後、それを見ていたギャラリーから拍手喝采が沸き起こった。
「そんなに見られたくなかったのか?」
「ほっとけ!!///」
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その日の夜、噴水広場は天の川を見ようとする人達で昼間と変わらない賑わいを見せていた。
ハクレンは、自室から見ると言った為、テイトは教会の屋上まで上って見る事にした。
見上げると、暗い空に満天の星が散らばり、自分の書いた願いが叶うなんて事さえ、まんざらでもないかもしれない、と思っていた。
「綺麗だな…」
「そうだな」
「っ!!////」
1人で居た筈のそこに、背後から返事が来ると驚いて振り返る。
暗闇でも分かるほどに、キラキラと輝く金髪の青年が、グラスを持って立っていた。
「フラウ…!」
「やっぱり、ここに来ると思ってた」
「っ…///んだよ、ここに来ちゃいけねーのか?///」
「いや…2人だけの秘密の場所だから…来てくれて逆に良かった」
コト…とグラスを置くと、後ろからテイトを抱き締めた。
実はこの2人、男同士でありながらも恋人同士であった。
しかし、今日はフラウが司教の仕事におわれていた為、逢えたのはこの時間だけだった。
「……///星、綺麗だな…//」
「あぁ……」
「っ……///」
耳に囁く声は、テイトの腹部を刺激し、体内へと響いていくようだった。
それが、堪らなく心地よくて、満たされた気分になれる。
「……っ//そ、空は…さ…///」
「…?」
「フラウの眼の色に似ていて…綺麗で、深くて…落ち着くんだ…///」
「っ!!……そうか…なら…」
抱き締める腕が強くなる。
不安になって見上げれば、顎を掴まれ、唇が重ねられた。
それは一瞬で、直ぐ放されたが…
「夜空に輝く星は…オレを導く光…テイトだ……」
「!!///そ、っか………/////」
言われた事が恥ずかしくて…
慌てて空を見上げれば、天の川が無数の星に囲まれて更に輝きを増しているようだった。
「そういや、短冊、見たぜ?」
「っっ!!!?////な、んで…////」
「オレも、同じだからな…?」
「っ…/////エロ司教……////」
短冊に書いた“願い”…
戦友の言った通り、叶ったのは吊した直ぐ後だった…
__“I need Frau.
I want to keped Frau’s partner.”___
「お、流れ星…ミカゲ、こっちの世界の織姫と彦星は逢えたと思うか?」
「ブルピャー!!」
END.
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gdgd…^o^
イナクロのイベントに行けない腹いせに書いてやった((
関係ないね、07…
いや、中の人繋がリーヨ!!(
あ、最後の英文分かりました?
ちょっと怪しいんだけど…
“私はフラウが必要です
私はフラウのパートナーでいたい(保ちたい)です”
…となってますw
依w存w症ww
敢えて英文なのは、ラグス語が打てないからでs(当然
それでは!!