現代パロ

テイト:高校1年生
フラウ:担任

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先生……
気付いてますか…?オレの、気持ち…

「よーし、今日はここまでだ。号令ー」

何時もの学校生活。何時もの放課後。
だったはずなのに……

「テイト、お前少し残れ」
「………え?」

少しずつ変化する日常。声を掛けられるだけでドキドキして、胸が苦しいのに。
早く帰って、また脳内をリセットしたいのに。
今日に限って居残りなんて…

「しかも、2人きり…」
「何か言ったか?」
「いえ、別に」

どうしてだろう、異常なまでに近いんだが…(隣の席)

「お前、進路…どう考えてんの?」
「え?」
「お前だけだぞ、2年次の進路希望 未提出なの」
「あ…忘れてた…ごめんなさい…」

言いながら、自分の鞄を漁る。ファイルには確かに、提出されていない、“進路希望”と書かれたプリントが挟んであった。
それを渡し、フラウ先生がまじまじと見るのを横目で気にしながら、手元を見つめた。

「ふーん…就職希望、な…」
「はい…あの、やっぱり無理ですか?」
「いんや。お前、独り暮らしなのに、頑張ってっからな…大丈夫だろ」

“頑張ってる”…フラウ先生に言われると、胸の奥がキュンと鳴った気がした。

「成績優秀だし、幾ら特待生でもここまでは凄いよ…学年トップ」
「ひ、冷やかしは止めて下さい」
「冷やかしじゃねぇよ。お前は偉い」

頭を撫でられた。こんな些細な事に、一々ドキドキするオレは馬鹿だ。男同士なのに…担任と生徒なのに…好き、なんて…

「……///」
「あ、そうだった。なぁ、テイト」
「っ、はい!//」
「オレんとこ、ルームシェアしね?」
「………はい?」

突然の、同居のお誘い。正直、嬉しい…でも、そんなの…

「高卒まででいい。一人だと、色々大変だろ?」
「ど、して…?」
「んー……好きだから」
「………え?」

キッパリと。蒼い瞳がオレを見据える。一瞬、心臓が止まったかと思った。ドッキリなんじゃないかって。でも、違くて…

「っ、オレ……」
「ずっと見てきたけどな…オレ、お前の頑張る姿にいっつも励まされてんだよ…お前のお陰で、“今日も頑張ろう”って気になれる。もし、お前が家に居て、何も無いように自然に出迎えてくれたりしたら、絶対ぇ癒やされる…だから……」

“気が付けば好きだった。”
“傍に居てほしい。”

何のドラマだろう?好きで、好きで…何気なく見て来た思い人に、こうもあっさり言われるなんて。報われるわけない、不毛な恋だって。知ってたのに…

「なぁ?ウチ、来ねぇ?」
「っ……オレも、すきっ…です…///」
「!」
「……お願い、します…////」

差し出された手を握る。溢れる涙はいつ以来か…。気持ちが止まらなかった。

「おう、テイト」
「っ…せんせっ……」

抱きしめられ、キスされる。小言で名前を呼んで…と囁かれ、オレは真っ赤になった。

「テイト」
「っ…ふらう……!///」

今日から一緒に、暮らします。

×END×

    1. +

すげぇ…純愛だわ……←

自分で書いておいてあれだけど……

俺、こんなのも書けるんだ…←

エロくない、フラウが…ツンデレじゃない、テイトが……

“敬語”っていいなぁ……←

あれです、これから先、“プライベートではタメ口”ってルール付きます。

後、“隠し事禁止”とか…。でも、浮気(誤解)してチグハグとかすんだろうな…

これぞまさに“pure”…!

テイトが可愛い過ぎて逆に襲えないチキンなフラウも居ていいと思います。

ただ、背中合わせ、二人三脚でこれから、これから…言いながらゆっくりと愛を深めてほしいです、はい。