テイトHPB フラテイSS
今日のフラウはどこか様子が可笑しかった。
何時もなら、エロ本片手にオレをからかいに来るのに。
それなのに、今日のフラウはオレに逢えば気持ち悪いくらい笑顔で、何があったのかは分からないけど、兎に角機嫌が良かった。
「よ、テイト!」
「フラウ!」
「今日は寝る前にオレんとこ来い」
「はぁっ!?な、んで…」
「そんじゃな!」
片手を挙げると、フラウは鼻歌混じりにその場を離れた。
本当に気持ち悪い。
オレ、なんか気に障る事でもしたか…?
オレはフラウの行動に疑問を抱きながらも、夜分かるかもしれない…と考えた。
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そして、その夜…
「フラウ?居るか?」
「入れ」
短く入室を許可される。
オレは入るとフラウに抱き寄せられた。
あまりに予想外過ぎて、オレは真っ赤になって腕の中で暴れる。
「なっ、んだよっ!?///」
「後少しで12:00だろ…?」
「っ…だったらどうした…!?///」
耳元で囁かれ、オレは更に真っ赤になった。
12:00?日付が変わるって事か…?
だったらなんだってんだよ?
オレはフラウの行動が理解できず、とりあえず体を突き放す。
「なんだ…やっぱり忘れてんのか」
「だから…何が」
ゴーン、ゴーン、ゴーン…
12:00を告げる教会の鐘が鳴り響いた。
それとほぼ同時に、オレはフラウにキスされてたんだ…
「……………っな、なんだよっ!//////」
「Happy Birthday,テイト」
口が離れたかと思えば、フラウは何食わぬ顔でオレに言った。
はっぴーばーすでー…??
イマイチ状況が掴めず、オレはもう一度繰り返す。
キョトンとしていたのが分かったのか、フラウの口角が上がって、オレを強くまた抱きしめた。
「お前誕生日だろ、今日」
「ぅえっ!?」
「だから…おめでとう」
「フラウ…」
オレは忘れてたのに…
「覚えてくれてたんだ…」
「当然だろ」
オレは嬉しくて、その背中に腕を回す。
フラウが含み笑いしているにが背中越しでも分かった。
何笑ってんだよ…なんて皮肉めいて聞いたら、何でも無い、なんて返される。
「何でも無くないだ、ろ…」
「好きだよ」
「っ///」
不意にキスされた。一瞬だけど…
オレの顔が赤くなるのには十分だった。
「〜〜〜〜それで!?何くれんだよ?!//」
「ん?あぁ…」
半ばごまかす様に声を張り上げれば、フラウは冷静に微笑んでいる。
「プレゼントはオレd「帰る」」
ジャーンッ!と効果音が付きそうなくらいの清々しさオレは真顔になって突き返す。
踵を返して部屋を出ようとしたら後ろから抱き止められる。
肩に顔を埋め、冗談…と耳元で囁きながら。
「ほら、手出せ」
「?…っ」
コトン、と手の平に乗せられたのは、小さな箱。
恐る恐る開けると、小さな指輪が入っていた。
真っ青なサファイアの石が散りばめられている。
「ゆび、わ…?」
「テイト、お願いがあるんだ」
「っ…なに…?」
正面をむかされ、腕をしっかり捕まれた。
オレは驚いて見開いていると、フラウが優しく微笑んでいるのが分かった。
「オレと…結婚しよう」
「ぇ…」
「今すぐじゃなくていい。いつか必ず…」
「フラウ…///ん、うん」
必死に頷けば、フラウにまた強く抱きしめられる。
「フラウ、すき…」
「知ってる」
「フラウは…?」
じっと慎重差があるから自然と上目遣いになってしまった。
「オレは…愛してる」
重なる唇。それはまるで読んことさえ無いけど、少女漫画のようだった。
触れる度に、オレのフラウが好きって気持ちが溢れてくみたいで、ぎゅっとフラウの背中に腕を回す。
もっと沢山のオレの気持ちを知ってほしくて。
もっと沢山のフラウの気持ちを教えてほしくて。
「Happy Birthday,テイト」
「ありがとう…幸せな誕生日だよ…」
その後は二人で仲良くフラウが用意してくれた料理を食べて、夜が明けるのを待った。
_____END
なんとか完成……;;
うわぁ…スランプ;;
Happy Birthday,テイト!!!